団地のつづきDESGIN PROJECT #002

『コーゾージ ヴィンテージ』  高蔵寺ニュータウン

団地が持つ”古さ”を再解釈して、ちょっとレトロな塗装やタイルが目を引く新たな魅力を持った室内空間へ。

<リビングの壁を眺める>

日本三大ニュータウンの一つでもある愛知県春日井市の東に位置する高蔵寺ニュータウン。築50年を迎えたこのニュータウンも他のニュータウンと同様に団地全体の高齢化、老朽化、人口減といった問題を抱えつつあります。ですが、ゆとりのある隣棟配置や歩車分離による配置計画、時間が経ち豊かに成長した植栽などこの時代に企画された団地にしか持ち得ない魅力も沢山存在しています。

そこで地元の建築家・工務店がメンバーとなり「ダンチテクツ(団地+アーキテクト)」としてこのエリアの魅力を再発見、自ら不動産プロデュースを行い未来へ存続させていくための「団地のつづきプロジェクト」をスタートさせました。

このプロジェクトは「団地のつづき」プロジェクト2件目の物件です。

”築50年”超えかつ”エレベーター無しの3階”という不動産の一般市場価値からするとあっという間にはじかれてしまう条件ですが、逆にこの築年数だからこそ持ち得る懐かしさや佇まい、落ち着きを感じるスケール感などの希少価値を尊重し、より新たな価値へと引っ張りあげる事によって”他には無い”物件としての市場需要を掘り起こし、ニュータウン自体の新たな価値発展へもつながる事を目的としてリノベーションを行いました。

<キッチン壁のタイルを眺める>

「古い」という認識を「古くて良いね」というポジティブな印象へ。                                                                                                                                                                                                                    


ビンテージウェアやクラシックカーと同じ様にその時代ならではの貴重な魅力・佇まいが詰まった高蔵寺ニュータウン団地の一室を、『新しく&古めかしく』という一見矛盾したテーマへ再構築しました。

名前はコーゾージヴィンテージと名付けられました。1960〜70年代の工業製品を思わせる様なカラーを用いつつ、空間全体は彩度を落とした色調に。

間仕切りを撤去したワンルーム空間

大きなトチの一枚板を使ったダイニングテーブル(付属)

リビング横の個室とはオーガンジーのカーテンで柔らかく仕切られています。

ダイニングテーブルからキッチンを見る

キッチン前に張られたフランボワーズカラーのタイル。

小窓前につけられた洗面カウンター。

玄関と扉を撤去した玄関収納

塗装が施されたバスルーム

ニートンカラーに塗装されたトイレ

<平面図> 間仕切りを撤去して寝室を含めたワンルーム空間へ。子ども部屋やおフィルルーム等に転用できる個室がひとつ。

窓からの素晴らしい見晴らしや風通しの良さ、近年新しく整備されたコミュニティーセンター(グルッポふじとう)への近さも魅力の一つです。

団地のつづき DESIGN PROJECT #002 コーゾージ ヴィンテージ 販売中(2022年11月現在)

所在地:愛知県春日井市藤山台2丁目 藤山台団地
販売価格:1,190万円
管理形態:自主管理
占有面積:60.78㎡
バルコニー:8.01㎡
築年月 昭和44年8月建築
構造:鉄筋コンクリート造 陸屋根 4階建3階部分
リノベーション:2022年4月完成
設備:電気 都市ガス 公営上下水道
組合費:5,600円 / 月
修繕積立費:5,700円 / 月
駐車場:有 4,700円 / 月
ペット可 (規約有)

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