Kitsche et Bio|笹島グローバルゲート店

Kitsche et Bio|笹島グローバルゲート店

笹島エリアに新たに誕生した複合建築の1階に計画された、食料雑貨・カフェ・コーヒースタンドからなる複合業態の店舗。それぞれ経営母体の異なる3つのブランドが共存する計画でありながら、空間としては分断しすぎず、ゆるやかにつながる統一感が求められました。

本計画では、核となる Kitsch et Bio を中心に、素材の選び方と仕上げの考え方によって全体の世界観を構築しています。

店舗ファサード全景
カフェ店舗
内観|コンクリートブロック積みにカウンター

設計コンセプト

この空間で目指したのは、つくり込みすぎないことによって生まれる本物の質感です。

商業施設に多く見られる、機能が付加された仕上げ材や装飾的な素材をあえて避け、長く使われてきたような素朴で力強い素材そのものを空間の主役に据えました。

ブランドや商品が持つ価値が、空間の演出によって過度に消費されてしまわないように。背景として静かに支えながらも、確かな存在感を持つ設計を目指しています。

素材の素地を仕上げとすることで、商品そのものの魅力がより際立つ背景をつくっています。

オープン時の様子

素材計画

店内に点在するカウンターや腰壁の仕上げは、すべてコンクリートブロックで統一。
壁のクロスや塗装による装飾は極力行わず、素材が本来持つ表情をそのまま受け入れる構成としています。

スチールラック、木製ドラム、ステンレスの冷蔵ケースなど、並ぶ什器もまた、シンプルでありながら質量の伝わるものを選定しました。それらは華美ではありませんが、確かに“本物”だと感じられる手触りを持っています。

空間体験

異なる運営者による店舗が一つの場所に集まりながら、素材と言語を揃えることで、来訪者にはひと続きの空間として自然に体験されます。

素材の強さを信じ、空間が語りすぎないことでブランドの価値を引き出す事を狙ったプロジェクトです。