COMEET |勝川駅前再開発ビル
愛知県春日井市、JR勝川駅前に位置する再開発複合ビル「COMEET」1階店舗エリアのリノベーション計画です。
長年入居していた1Fのメインテナントであるスーパーが撤退し大きな区画が発生しました。それを受けて小区画化によるテナント再編が行われ、複数のテナントが展開可能な区画へ再編。建物内部に新たな人の流れと滞在のきっかけを生み出すことを目的に計画しました。
計画によって生まれた変化
既存の大区画をストリートを中心とした構成へと再編したことにより各テナントの視認性が向上し、来訪者の動きが施設内へ広がる計画へと転換しました。
通路に滞在可能な余白が生まれ、物販や飲食だけでなくポップアップ出店や地域イベントなど運営側が使い方を拡張できる環境整備にもつながりました。結果として、単に区画を分ける改修ではなく、施設全体のにぎわいや更新性を高めるための基盤づくりへとつながっています。
・街の延長としてのストリート
・回遊できる共用空間としてのストリート

新しく設けたエントランスに木製フレームを設置。自動ドアが開くと幅広い自由通路(ストリート)とそこにランダムに吊るされたペンダントライトが来客者を迎えます。
まちへ開く内部空間|入口の誘導と回遊性の強化
エントランスには視認性の高いフレームを設け、歩道から建物内へ連続する緩やかな導入動線を形成しました。外部と内部の心理的な境界を和らげることで、通行者にとって入りやすく、立ち寄りやすい環境づくりを目指しています。
また、通路幅にはゆとりを持たせ、イベント利用や一時的な滞留にも対応可能な計画としました。
日常の買い物利用に加え、地域活動や催しが自然に入り込める受け皿となることを意図しています。

歩道 〜 空き地 〜 フレームへとつながる緩やかなエントランス周辺
ゆったりとしたストリート空間
ストリートを象徴する装置として設けた大きな黒板壁は、テナントの情報発信ツールであると同時に、
地域の人々が自由に関われるメディアとして機能します。
子どもたちの落書きやイベント時の掲示など、使い方が更新され続けることで、空間そのものが街とともに変化し続ける仕組みをつくりました。地域の参加・交流のきっかけにもなる仕掛けです。

ストリートは幅をゆったりと。大きな黒板壁がショップフロアになっています。
計画によって生まれた効果
ワンフロア型の売場を分節化し、ストリートを中心とした構成へ転換することで、テナントの導入自由度が高まり、多様な業態に対応できる施設へと再構築されました。
人の流れが可視化される空間構成は回遊性を高め、施設全体のにぎわいの創出にも寄与しています。

ストリート(自由通路)と子供たちの落書き用黒板壁

ストリートは少し照度を落として落ち着いた空間にしています。コワーキングスペースでお仕事をする人にとってはこれぐらいの全体照度とデスクライトぐらいがちょうど良いです。
Room8|コワーキングスペース
テナントの一つ、コワーキングオフィススペースを提供する”Room8”さん。同じく勝川駅前の別のビルからの引っ越しです。


ストリート(自由通路)と腰壁と簡易なフレームだけで緩やかに仕切られています。テナントはガラスサッシで仕切られてしまうことが一般的ですが緩やかに繋げる事でこの施設の一体感、またテナントの存在感や入りやすさ、親しみやすさを確保しています。

コワーキングスペース内には大きな天然木(モンキーポッド)のテーブルが置かれています。その日の気分に合わせて自由に席を選び仕事や勉強に励むことができます。




