ケローナ通り沿いの住宅|テナントのある併用住宅
緑豊かな遊歩道「ケローナ通り」と交差点に面した敷地に建つ、自邸兼事務所です。
住宅でありながら街に開くことを意識し、1階にはオフィスとテナントスペースを配置。暮らしと仕事、そして地域との関係がゆるやかに重なる建築を目指しました。

街に面した敷地としての捉え方
住宅地の一角でありながら、遊歩道と交差点に面するこの場所は、単なる私的な敷地ではなく街の一部であると考えました。
人通りの多い1階には住居を置かず、事務所とテナントスペースを設けることで、通りに対してひらかれた表情をつくっています。

地域に根づくテナントという存在
テナント区画には「ごはんとおやつ nico」さんに入っていただき、もう10年以上にわたり営業を続けています。街にカフェがあることで生まれるにぎわいは地域にとっての価値となり、同時に建物の持続性にもつながっています。住宅でありながら、小さく街に貢献できる形を目指しました。
→ 食べログ | nico(にこ)
季節を受け止めるシンボルツリー
シンボルツリーにはイタヤカエデを選定。木板がびっしりと葺かれているこけら葺き(板屋根)の様に沢山の葉をつけるところから名付けられた樹木です。
秋には鮮やかな黄色に色づき、外壁の深い緑とのコントラストが季節の変化を建物にもたらします。


半地下のテナント
1階の2つのテナントは、通りのレベルから数段下がった半地下の構成としています。
床を下げることで十分な天井高を確保すると同時に、地面に包まれるような落ち着きを空間に加えることを意図しました。通りに開きながらも、内部には穏やかな居場所が生まれています。
混構造による構成
1階をコンクリート造、住居となる2・3階を木造とした混構造を採用しています。
用途の異なる機能を整理しながら、建物としての安定感と居住性の両立を図りました。
通りの風景と呼応する外観計画
外壁は木板貼りとし、黒に近い深い緑色で塗装しています。ケローナ通りに連なる豊かな樹木との調和を意識し、街並みの中に自然に溶け込む佇まいを目指しました。
テラスなど外壁が奥まる部分は白く仕上げ、大きな壁面が続くことによる圧迫感をやわらげ、建物のスケールを分節しています。





屋根勾配をそのまま生かした天井とし、フラットに閉じない伸びやかな空間をつくりました。
天井にはツーバイフォー材をあらわしで並べ、軽やかなリズムと奥行きを与えています。



