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にぎわいの森 いなべ|林の中に点在する小屋のような店舗
>>> いなべ にぎわいの森
いなべ市の新しい市庁舎の隣に生まれた公共商業エリアです。
かつて雑木林だった場所には、暮らしと憩いが交わる散歩道を作りました。大きな木々の間を抜ける遊歩道は、四つのヒュッテ型店舗へと自然につながり単なる買い物ではなく、歩く楽しみ、それぞれの出店者との出会い、自分のペースで過ごす時間となっていきます。
「本日、散歩日和」というサインが、この場所の性格をそのまま表しています。
緑と店舗の回遊設計
目的は「買い物のための場所」をつくることではなく散歩したくなる場所、つい立ち寄りたくなる場所、そして人と人がゆるやかに交わる場所です。
サインに記された言葉は、「本日、散歩日和」。
この場所の性格をそのまま表しています。
弊社はエリア全体の建物配置計画(マスタープラン)と、各店舗の内装設計を担当しました。

施設全景:林の中に小屋がポツンポツンと存在します。奥に見えるのは新市庁舎、東海環状自動車道いなべIC降りてすぐの位置に市庁舎と商業施設が隣接して存在しています。

緩やかにカーブする遊歩道。

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レイアウト計画
駐車場からエリアを望むと、まず大きな林が目に入ります。
数段の階段を下りると、自然と遊歩道へと導かれ、来訪者は森を巡るように歩きながらそれぞれの店舗へと向かいます。
回遊性のある動線は、最短距離で目的地へ行くためではなく、寄り道や発見そのものを楽しむための仕掛け です。
途中にはベンチや休憩できるポイントを設けられ買い物だけでなく、滞在そのものが価値となる環境づくりとなっています。

出店店舗
この場所の魅力は、建築だけでなく個性ある実力店が集まっていることにもあります。地域内外から魅力ある店舗が集まり、このエリアが目的地となる力を生み出しています。
① キッチュエビオ(食料雑貨・惣菜・弁当・カフェ)
安定のセレクトフードショップ。碧南市のイクタフードさんによる出店。
② 魔法のパン(ベーカリー)
名古屋市瑞穂区の有名店プーフレカンテさんの出店。
③ 食肉加工屋 FUCHITEI(フレンチ)
名古屋市天白区のこちらも有名店フチテイさんが名古屋のお店を閉めての移転オープン。
④ エールヴァンシス(スイーツ)
大阪のこちらも有名店(食べログ1位?)ラヴィルリエさんによる出店(※現在は別店舗)。
① Kitsch et Bio (キッチュエビオ)
>>> 食べログ Kitsch et Bio (キッチュエビオ)
碧南市に本社を構えるイクタフードさんのセレクトショップブランド Kitsche et Bio(キッチュエビオ)さん。
>>> Kitsch et Bio 久屋鍛冶町ビルヂング店
>>> Kitsch et Bio 笹島グローバルゲート店
もう既に世界観が確立されている業態なので建築的に余分な事をする必要はありませんでした。シンプルに、使いやすく入りやすく、でもどこか居心地の良い場所が所々にあるように林の中に添える様な建築を目指しました。


遊歩道に沿う様に奥深く長く造られた売り場。日常的な買い物の中にも「歩いて巡る」事で小さな楽しさ、新しい発見に繋がって行くと考えています。

店舗入口にはシンボリックな大きな庇を設けました。店舗サインはほぼありませんが庇がサイン替わり。




② 魔法のパン
少し歩くと可愛らしいサイズのパン屋さん「魔法のパン」があります。入口右側、庇の下に設けられた窓から美味しそうなパンがちらちらと見えてきます。
玄関向かって左側のスペースはテイクアウトして食べていただくスペース。扉を空けて外部と一体的に使うことも可能です。(現在はなぜか、自転車スペースとなってますw)

枕木を敷いたエリアにはテーブルを設置してテラス席に。


③ 食肉加工屋 FUCHITEI(フレンチ)
こちらは美味しいフレンチ、ソーセージが食べられるフチテイさん。ゆったりとした屋外テラス席と耐火レンガ造りの窯が特徴。
外壁はキッチュエビオさんと同じ仕様で、細い木材を貼り敷き詰めて木材保護塗料で黒く塗装されています。敷き詰めた木材の厚みをランダムに変えていますので、微妙な凸凹と陰影が表面に現れ落ち着いた外観となっています。細かな薪が置かれた景色は森の中の別荘の様です。





④ エールヴァンシス
濃いグレーに赤色のアクセントが印象的なスィーツショップです。この赤色は大阪本店「ラヴィルリエ」と同じ色を使わさせてもらいました。
>>> ラヴィルリエ|食べログ
このにぎわいの森では4つの建物が基本的に同じ仕様でデザインされていますがサインやサッシの色などでそれぞれのお店らしさを表現しています。






