のきしたカフェ|高蔵寺の就労支援カフェ

のきしたカフェ|高蔵寺の就労支援カフェ

校舎跡地を活用して整備された複合福祉施設「のきしたプレイス」の一角に計画された、就労支援の場としてのカフェです。働く人、訪れる人、地域の人たちが自然に混ざり合い、それぞれの居場所となることを目指して空間を整えました。

ノキシタプレイス > ごちゃまぜのまちづくり

子どもからお年寄りまでが「ごちゃまぜ」になるウェルネスなまちづくりがコンセプトのノキシタプレイス。
2016年に廃校となった藤山台西藤小学校、その体育館および校庭はそのままに校舎部分を解体して新たに、グループホーム、就労支援施設、クリニック、コミュニティスペースからなる複合施設が計画されました。

就労支援の現場と地域をつなぐカフェ

厨房では就労支援を利用する方々が働き、その食事や飲み物を提供する場として計画されています。
単なる飲食店ではなく、日々の仕事の場であると同時に、地域に開かれた交流の場所となることが求められました。

“みんな”の居場所となる空間「tutti」

メイン客席に隣接するスペースは「tutti(すべて、みんなの場所)」と名付けられ、食事や休憩だけでなく、貸切利用やイベントなど多目的に使える場所として設けられました。
靴を脱いで上がる小上がりには丸い座卓を配置し、小さなお子さん連れの家族から高齢の方まで、思い思いにくつろげる環境を整えました。

昭和レトロな色彩と、屋根のかたちが生む一体感

カフェスペースはダークブラウンを基調に、彩度を抑えた青いタイルやグレーの床材を組み合わせ、どこか懐かしく落ち着いた雰囲気をつくっています。客席を仕切る間仕切りは屋根型とし、人が集う場所の象徴としてのコミュニティを表現しました。

一方で「tutti」ではその屋根型が反転した天井として現れ、別の空間でありながらも共通のイメージが感じられる構成としています。

「ごちゃまぜのまちづくり」をかたちに

オーナーが掲げるコンセプトは「ごちゃまぜ」のまちづくり。
年齢や立場の違う人々が自然に交わり、同じ時間を過ごせる風景が生まれることを目指しました。それぞれが無理なくいられる居場所が重なり合うことで、地域にひらかれたカフェとなることを願っています。

ロゴと空間をつなぐデザイン

のきしたカフェ、ジョブズshop、みんなのひろばtuttiのロゴとマークのデザインも担当しました。
一定の密度で引かれた射線を“影”や“陰”に見立て、「居場所」を表す共通のモチーフとして用いています。
空間とグラフィックがゆるやかにつながることで、施設全体の統一感を生み出しています。

オープン後の風景|アートワークショップ

竣工後、この施設で働くみなさんと壁画を描くアートワークショップを行いました。
これから日々を過ごす場所に自分たちの手が加わることで、空間に対する見え方や距離感が少し変わってくれたら嬉しいと思っています。そのきっかけになればと考えた取り組みです。

スモークツリーを描こう! | Facebook

竣工後〜オープンまでの短い時間を使って計画する必要がありました。まずは浅野塗装(春日井市下市場町4丁目2−8)さんに協力してもらって養生から下塗りまで。調合してもらったペンキで均一に塗装。ここまではやはりプロに依頼。

あちこちの100均でスポンジを探す事小一時間、これだ!という物を見つけて実験、採用!

これからこの施設で働く皆さんと一緒にスポンジを使ってポンポンポンポンとスモークツリーの葉を描いていきます。皆さん夢中で楽しそうに参加してくださいました。

その後、カワイ建築(春日井市高座町1930-184)さんにも手伝ってもらいスモークツリーのふわふわ具合を修正。あらかじめカットしてもらっていた合板を幹と枝っぽく貼り付け。

そして完成!柔らかな仕上がりになりました。
使うみなさんにとって思い入れのある状態でスタートしてもらえると幸いです。