春日井市の店舗デザイン事例|仕出し・うなぎ みずとく
春日井市・勝川駅前商店街に面する「みずとく」さんは、長年うなぎを主軸とした高級和食店を営んできた企業さんが次の時代に向けて業態整理を行い、新たに仕出し・弁当専門としての再スタートされたプロジェクトです。
単なる店舗改装ではなく、ブランドの再定義と通りに対する企業の「顔」を再ブランディングするプロジェクトです。商店街という文脈を踏まえた春日井市での店舗デザインとして、存在感と調和のバランスを意識しました。
勝川商店街の中での“距離感”
この店舗は恒常的に来客のある業態ではありません。注文受付や受け渡しのタイミングは限定的であり、常時に来客者でぎわう飲食店とは性格が異なります。
ですが場所は歴史ある商店街の一角、そして長年この地域発展を先導されてきた企業さんとして「閉じる」ことも「沈黙する」ことも相応しくないという設計課題がありました。過度に主張せず、それでも確実に存在することを意識して取り組みました。

外観|歴史と新たなスタートを印象付ける2色のサイン
・店舗入口前:長く親しまれた「み」のロゴをあしらったシンプルな白い暖簾
・通用口前:文字情報として「仕出し・うなぎ みずとく」を入れた赤い懸垂幕
2つのサインで店構えをまとめつつ縁起の良い紅白を演出。

「日常」と「特別」のあいだ
仕出しや弁当は日常の延長にありつつ法事や祝い事など、特別な場面にも関わります。商店街という公共性の高い場所において静かに品位を保つ。それがこのプロジェクトの核でした。
新しくなりながらも、以前からそこにあったような佇まいを持つことを心がけました。


内観|強い色彩と素材感で印象を強く
料理に対する姿勢・品格を空間の素材の質感とディテールでも表現。彩度を落とした店内にけやきの強い木目と朱塗りの柱、左官仕上げのR壁と間接照明といった色と素材で構成しています。

カウンター・造作棚



商店街のスケール感を壊さず、風景の中で埋もれない輪郭をつくる。そんなバランスを丁寧に探りました。





業態を変えても姿勢は変えない。「仕出し・うなぎ みずとく」は場所とともにあり続ける再構築プロジェクトでした。店舗に限らずその場所と関係性を丁寧に読み解くことから設計を始めています。
