幸田駅前銀座|中庭を囲むゆったりとした店舗群

JR東海幸田駅前の再開発にあわせて計画された、小さな商業エリア。
ただし本計画では、「商業施設」という言葉から連想されるような強い消費の場ではなく、駅前にひらかれた穏やかな居場所を目指しました。
中心には大きな中庭。そのまわりを取り囲むように、平屋から2階建ての店舗群を配置しています。駅を降りて、公園に立ち寄るような感覚で訪れる場所となるよう、消費を前面に出さない構成としました。
「物を買う」こと以上に、「好きな場所へ行く」ことを大切にした計画です。

マスタープラン|歩き回れる居場所のための中庭
弊社では、建物配置と中庭構成を含むマスタープランと一部店舗の内装設計を担当。
中庭には枕木を敷設し、歩行者が自然に足を停める余白をつくることで広がりを確保しました。イベント利用や各店舗のベンチ・テント展開により、多様な使われ方が派生します。
駅帰りにふらっと立ち寄ったり、お子さん連れの親子がベンチで過ごしたり使い方次第で、静かな広場にも、賑わいの場にもなる。余白のある設計を心がけました。


建物構成|街の象徴性を高めるための色彩
周囲を囲む建物は、スケールを抑えながらも屋根形状や色彩に変化を持たせ、画一的にならないよう計画。
やや賑やかな色彩計画の中には、真っ赤な建物も配置し、外周道路から見ても印象に残るエリアとしています。



路地のような隙間|自然な動線を導く装置
建物のあいだに生まれる“路地感”も大切な要素。
正面からだけでなく、隙間からふらりと入り込むこともできる構成としています。
都市的でありながら、どこか親密。歩きたくなるスケール感を意識しました。


真っ白な店舗|パン屋さん



真っ赤な店舗|食料雑貨屋さん


茶色い窓枠の店舗|カフェ




本計画は商業と公共性のバランスを整理しながら、駅前の“居場所”となる環境をつくることを目指した取り組みです。消費を促すだけではなく、地域にとっての居場所となる商業環境づくりを大切にしました。
