天白区の住宅 U邸|壁面収納で暮らしを再編集するリノベ
名古屋市天白区植田にあるRCマンションの一室。
大きな間取り変更を伴うリノベーションではなく、壁面を最大限に活用した製作家具によって、暮らしの利便性と空間の印象を高めることを目指しました。
収納を増やすだけでなく、コレクションを飾る、時には隠す。
家族の気配を感じながら仕事ができる。
住まい手の生活スタイルに寄り添いながら、家具が空間の性格そのものをつくっています。造作家具を「置くもの」ではなく、建築の一部として組み込むことで、機能性・統一感をもたらしています。
壁面収納|レースカーテンで棚ごと収納
下部は扉付きの全面収納、上部はオープン棚。
背面には濃いグリーンの塗装、アクセントとして白いタイルを用いています。
陶器をはじめ多くのコレクションをお持ちの住まい手。
それらを美しく見せながら、必要に応じて空間をすっきり整えられるよう、棚の前面にレースカーテンを設けました。
柔らかく透過する布によって「見せる」と「隠す」の中間をつくり出しています。
カーテンの丈は上部のみにとどめ、下の収納や作業スペースは使いやすいままとしています。



オープンな書斎|気分によって使い勝手を自由に変えられる
壁面収納の一角に、ご主人のための書斎コーナーを組み込みました。
通常は壁側を向いて集中できるレイアウト。一方でキャスター付きのテーブルを回転させることで、リビングのソファと同じ方向を向くことも可能です。家族と同じ時間を共有しながら作業ができる、閉じすぎない距離感をつくる仕組みです。
使わないときはデスクをすっきりと収納でき、生活動線を妨げません。


ダイニング|モスグリーンで引き締めた壁面収納
ダイニング側にも造作家具を設けています。
下部は扉付き収納、上部はガラス扉の食器棚。
カラーガラスを採用することで、中の配置が把握できながらも視線をやわらかく制御しています。中央の壁面はリビング収納と同じグリーン系で塗装し、LDK全体に連続性と落ち着きを与えています。



壁面を活用した造作家具によって、収納力だけでなく、暮らし方そのものが整理され、空間に新しい秩序が生まれました。
