久屋鍛冶町ビルヂング|古ビル1棟リノベ
名古屋市中区・栄エリアに建つ既存ビルを、1Fから4Fまで全面的に改装。外観は大きくは変えず、都市の記憶を残しながら内部を再構築しました。単なる改装ではなく、用途と価値を再定義する一棟再生プロジェクトです。

1F,2Fは碧南市に本社を構えるイクタフードさんの売り場、「良いもの」理解し、自分なりの価値基準を持つ都市生活者。そうした層に向けた“都市型マーケット”を核とする一棟再生プロジェクトです。
所在地:愛知県名古屋市中区丸の内3丁目6
竣工:1965年(昭和40年)
1F :生鮮、日配、パン、セレクトワイン、カフェカウンター
M2F:カフェ用客席
2F :鮮魚精肉、食料雑貨、レンタルキッチン
3F :オーダー靴店
4F :レンタルスペース
外観|街とつながるファサード
既存の外観は極力活かしながら、エントランスのみ再構成。
・スチールフレームの格子状ガラス面
・正面は大開口の折れ戸
イベント時には全面開放でき、街とシームレスにつながる構成としました。閉じた商業施設ではなく都市に開かれた市場を目指しています。



1F|ヨーロッパの屋外マルシェのような空間
生鮮・日配品を扱うメインフロア。目指したのは“商業施設”ではなく“市場”。
・木箱を重ねた什器
・アングルスチールフレームによる什器
・荒々しい素材感
人工的な仕上げ材、商業施設感を排除し主役は商品であるという空間構成に。「主役は商品、空間は背景」
パンコーナーやセレクトワインも並び、都市の食文化を支えるフロアです。








1F奥:セレクトワインエリア


M2F|こもれるカフェ空間
既存の中二階スペースを活用。天井の低さを“欠点”ではなく“落ち着き”に転換。栄の街中で、自分だけの居場所になるカフェ客席を計画しました。

2F|市場の熱量を持つフロア
精肉・鮮魚を扱う専門性の高い階。
あえて足場板の床を採用し、このフロアならではの“市場感”を演出。奥には輸入食品・ジャム・菓子などを扱う食料雑貨コーナー。
さらにその奥にはガラス越しのレンタルキッチンを設置。栄の景色を眺めながら料理イベントやワークショップを開催できる構成です。



・食料雑貨エリア


・レンタルキッチン


3F|オーダー靴ショップ
>>> 和靴 勝謹製 |オーダーメイド靴ショップ (※別ページへ)
専門性の高いショップを誘致し、ビル全体の文化的価値を高めています。
4F|レンタルスペース
イベント、展示会、ワークショップなど多用途に対応。ビルが常に更新され続ける仕組みを内包しています。



□ このプロジェクトの本質
・エリア特性の分析
・既存建物の価値を再編集
・用途ミックスによる収益多角化
・テナントの世界観を空間で支える
単なる内装設計ではなく、ビルの未来を設計するプロジェクトです。
<関連プロジェクト>
・Kitsche et Bio|笹島グローバルゲート店
・幸田駅前銀座|中庭を囲むゆったりとした店舗群
